十八成浜



[宮城県牡鹿半島 十八成浜 / 2012.3.17]

砂浜を歩くと「キュッ、キュッ(九、九)」と鳴ることから、「十八成浜(くぐなりはま)」と呼ばれる地域。

震災から一年が経ち、海岸沿いには何もない。
地元の人らが教えてくれた「元々は、ここに家々があった」ことすら、今は分からない。

けれど足元には、茶碗のカケラや建物のタイルが点在している。
その中に、白いキレイな貝殻を見つけ、
僕が次回ここに来るまでの間、持ち帰ることにした。


[追記]
上の写真と同じ場所から撮影した、まだ建物が残る時の写真。
(阿部邦子さんの新聞記事『がれきに咲いた花』2012.3.18より)